2016年2月29日月曜日

麩じゃがの化学

肉じゃがならぬ、麩じゃが。我が家の定番おかずです。3回に1度くらいはお肉を入れて作りますが、落ち着く味はやっぱりこちら。

ポイントは、全粒車麩をつかうこと。そして、戻してしっかり絞った麩を、煮る前に一度油で焼くこと。そうすると味に深みが出て、ボリュームのある煮物に仕上がります。

じゃがいもは「きたあかり」という品種が好きなのですが、ホクホクの品質なのでうっかりすると煮崩れるのが玉にきず。煮崩れを防止するには、最初からずっと弱火で加熱していき、沸騰後も10分は弱火でじっくり加熱すること。

そうすると、じゃがいもの細胞の結合が強くなり、その後は中火~強火にしても煮崩れないのだとか。最初はみりんだけで、じゃがいもが半煮えしたら醤油を加える。これもホックリ仕上げるコツ。料理は化学だな~と思います。

2016年2月27日土曜日

オランジェット

先日仕込んだ甘夏ピールが乾燥を経て、完成。家にあったブラックチョコをとかし、「オランジェット」を初めて作りました。実は普段、あまりチョコレート菓子を作らないので、扱いに慣れておらず、苦戦を強いられました。

かなり手づくり感あふれる、不格好なオランジェット。でも完成まで5日間の時を経て、やっと口にした時の感動は、作った甲斐アリです。ほろ苦いピールとビターチョコレートの味の調和、柑橘の香り。

「手づくりっていいな。」と改めて思いました。時間はかかったけれど、手間はあまりかかった感覚はないので、また絶対に作りたいです。がんばります!

2016年2月25日木曜日

黒にんにく

以前、自然食品店で初めて試食をした「黒にんにく」に感動し、もう一度食べたいと思っていました。お値段が張るので、ためらっていたのですが、ちょうど小袋を見かけたので買いました。

試食前は、加熱してあるとはいえ、にんにくはにんにく!絶対にあの香りや味が残っていると疑っていたのですが、全然そんなことがないのです。一言で表現するならば、フルーティー。ドライフルーツのような自然な甘み、ねっとりとした柔らかさ。

そして、勝手な思い込みか、食べると温かくなりパワーがむくむくと湧いてくる。寒さが続き、インフルエンザや風邪が流行っている今こそ、食べたい一品です。

2016年2月23日火曜日

自由な甘夏ピール

趣味は?休日の過ごし方は?と聞かれたら、やっぱり「料理」とか「お菓子作り」ですとか答えてしまいます。でもそれは、その時に自分が作りたい、食べたい物を作るという「自由」があるのです。

日々の料理は、家事や仕事としての「料理」です。家族の健康を考えたり、試作をしたり、教えたり・・・もちろん、楽しくやっております。がしかし、みなさんも同じだと思うのですが、何の束縛もなくすべてが「自由」という訳ではありません。

オフの日、ふっと思い立って作る。そんな自由な感じが、私の最高のリフレッシュなのです。昨日は、まさにその念願が叶った休日で、台所に転がっていた甘夏と目が合い、ピールを作ることにしました。

只今乾燥中。乾いたらチョコがけをしてオランジェットを作ろうかと思っています。やっと生活が落ち着いてきて、半年間封印していたお菓子作りを再開できはじめました。やっぱり、休日でも手を動かしているのが好きです。

2016年2月21日日曜日

のどと気管のケア

一年を通して、のどと気管~肺にかけてのケアは欠かせません。仕事で3時間声を出しっぱなしという状況は日常茶飯事なので、特に乾燥の季節はケアは怠ることができません。これらは、私が常日頃から常備、携帯しているものたち。色々試して、これらに行きつきました。

のどには、私の場合プロポリス。一番左の瓶入りの液体を湯に数滴たらし、のどに一度とどまらせるようにして飲みます。外出時の緊急手当ての際は、飴を利用。緑の袋の物は、プロポリスの含有量が多く、喉がピリピリするほど。でも、三温糖の甘さがきついので、軽い不調の時は含有量は少ないけれど、てんさい糖やはちみつで作っている優しい甘みのべっ甲色の方を。

気管支~肺には、何と言っても蓮根!特に節れんこん(れんこんの細い部分で特に節に近い方)が効果的です。家にいる時は、コーレンと言って蓮根を粉末にしたものや、自ら蓮根をすってお手当しますが、やはり外出時は飴です。

右上の物は、蓮根粉末に麦芽水飴や本葛粉、生姜粉末がブレンドしてあり、原材料がとても気に入っています。左上の物は「香蓮飴」といって、やはり同じような原材料の物。はったい粉がまぶしてあり小包装ではないので外出向きではありませんが、疲れていたり蓮根をきらしている時に手軽に口に放り込めて便利。価格も良心的です。

人によって、体質によって、ケアの方法は様々だと思います。自分にあったものを、根気よく試してみて、自分の体が毎日が心地よく過ごせたらいいですね。

2016年2月19日金曜日

セルプバザール

大宮駅西口よりコンコースを通りかかったら、セルプバザールが行われていました。セルプとは、障害などの理由で就職することが難しい人々のための就労の場。自立支援を行っています。

最近はよく知られるようになり、商品は工芸品・織物・木工品・ジャム・漬物・パン・クッキーと多岐にわたり、そのレベルもすばらしいのです。

今回私は、秩父にある山叶本舗の梅酢とぬか漬け、安納干し芋を買いました。秩父産の原料で丁寧に作られたそれらは、本当に美味しい。しかもお手頃価格。

昨年は10年ぶりくらいに梅干しを漬けられなかったので、今度梅干しをネットで購入しようかと思案中です。

2016年2月17日水曜日

久々の一汁二菜

なんでもない夕ごはん映像なのですが、我が家にとっては涙が出るほど久しぶりの食卓なのです。ご存知の方も多いかと思いますが、つい先日まで半年間のリフォームをしていた我が家。借り住まい中は、ワンプレートを4枚置いたら、あとは醤油差しくらいしかのらないちゃぶ台。

お恥ずかしい話、汁物以外はどんなおかずも、この半年間はワンプレートに盛り合わせることがほとんどでした。和え物や汁気のあるおかずの時は、苦労しました。

おかずごとに食器に盛りつける日本人の楽しみを、贅沢を、初めて身を持って知りました。そして、名もないさもないおかずも、器がカバーしてくれていたことも。

ひじきと干し椎茸のごはん、けんちん汁、キャベツと塩麹漬豚の炒め物、ほうれん草の胡麻和え。ごちそうさまでした。

2016年2月15日月曜日

井上スパイス

井上スパイス」という名前を聞いたことがありますか?埼玉では結構有名なスパイスを作っている会社です(HPを開くと隊長と名乗る社長のおもしろいお姿が)。

カレーにまつわるスパイスはもちろん、様々なルーもあります。中には、オーガニックのものや小麦粉ではなく米粉を使ったものも扱っています(→★)。今回買ったのは「アッピーカレー」という、埼玉県産の小松菜をはじめ、国産野菜と米粉で作ったヘルシーカレールー。

隠し味に酒粕・生ウコン・椎茸・昆布などが入っていて、ヘルシーなのにコクがあって奥深い味。私は市販のカレールーだと、翌日もたれる感じがあるのですが、今回はそれもナシ。

スーパーでは大手の商品が占めており、井上スパイスの商品に出会えないのが現状。さいたま市北区(ニューシャトル加茂宮駅高架下)にある「グッド大宮」で一部商品が手に入ります。

2016年2月13日土曜日

かぼちゃとトンカチと包丁と

かぼちゃが家にないと、本当に寂しい気持ちになる私。それくらい、愛しております。ナッツやドライフルーツを入れて、塩麹と豆乳のマヨネーズ風で和えたスイーツ感覚のサラダは、仕事終わりのご褒美として味わいます。

しかしこの時期から、かぼちゃは少し残念な食感と味に突入していきます。現在店頭に並んでいるのは沖縄や鹿児島あたりのもの。色が薄く、包丁もサクッと入る軽めな肉質で、水っぽく甘さもイマイチ。それでもかぼちゃLOVEな私にとっては、かぼちゃはかぼちゃ。1年中、愛します。

こういうかぼちゃは、一口大に切って塩を多めにまぶしておき、水分をにじませます。厚手の鍋にかぼちゃを一面に並べ、水は1センチより少な目でゆっくり蒸し煮。最後は水分を完全に飛ばして、粉ふき芋のように仕上げれば、割とホックリ、甘味も引き立ちます。

丸1個買いすることが多いので、30年選手のトンカチ、力の入る菜切り包丁は必須アイテムです。まな板を床に置き、かぼちゃのおしりに包丁を入れ、トンカチで包丁の柄に近いところを打てばOK。かぼちゃはおしりの方が実が薄いので、楽に切れます。

2016年2月10日水曜日

3月クラスのご案内

帰ってきた!「麹の仕込みものと展開
 
麹で作る甘酒…ビタミンや酵素をたっぷり含み、春先の体調を整える一助になります。甘酒の利用法をはじめ、麹を気軽に取り入れられる工夫が満載♪に麹パワーを日常に取り入れてみませんか?
 
【全クラス共通内容】
 麹の扱い方を基本から丁寧に説明、炊飯器で失敗しない甘酒の作り方を伝授。
 ・麹についてのレクチャー 
 ・甘酒づくり
 ・甘酒の試飲
 
①甘酒づくりとりんごスイーツ 3月17日(木)・21日(月祝)
 甘酒とりんごを組み合わせ、難しいこと抜きのヘルシー簡単スイーツ【一部卵使用】※2015年夏にバナナバージョンでご紹介したリピートクラス
 
・フレンチトースト【卵不使用】
 定番も、甘酒ベース液と天然酵母パンでヘルシー!
・りんごとカスタードのデザート【卵・ラム酒使用(アルコールは飛ばします)】
 りんごのソテーと甘酒カスタードのマリアージュ♪
・りんごとシナモンのケーキ
 層にしたりんごが主役のジューシー焼き菓子。
・穀物コーヒーor紅茶
 
②甘酒づくりと麹キホンのキ 3月27日(日)・31日(木)
短時間で気軽に戻す生麹を使った、常備菜の紹介と甘酒を使った展開料理を学べる欲張りクラス。※これまで麹クラスでご紹介したレシピを再編成したリピートクラス

・納豆と切り昆布の麹漬け
 ごはんに麺に酒の肴に・・・我が家の健康常備菜
・べったら漬け風
 1日漬けたらすぐ食べられるお手軽漬け物
・甘酒フレンチドレッシングと蒸し野菜
 濃厚なのに超ヘルシー!野菜をたっぷり食べられます
・甘酒と塩麹のマフィン
 麹が粉の旨味を引き出す、滋味深いふんわりマフィン
・三分づき米と味噌汁
 
●日時など
3月17日(木)※配布していたチラシの日程に加え追加。
3月21日(月祝)
3月27日(日)
3月31日(木)
 
10:30~13:30
場所:大宮生活館
東武野田線「北大宮」駅下車徒歩1分。さいたま市大宮区土手町3-202-1第2大野ハイツ1F
参加費:4000円
*生活館に駐車場はありませんが、100m圏内にコインパーキングあり。
*女性の方のみ(女性のご友人・パートナー様とご一緒の場合、男性も可)
*お子様とのご参加可。予約時にあらかじめご相談ください。
 
●申込み方法
HPの応募フォーム又はinfo@syunsaikoubou-kurumi.jpまで以下の内容でメールをお願いいたします。 3日以内に返信するようにいたしますが、こちらからの返信が迷惑メールとして扱われ、メールが届かないケースが見受けられます。3日以内に返信がない場合、恐れ入りますが携帯09016919171までご連絡下さい。
 
①参加希望日②名前③メールアドレス④連絡先⑤初参加or2回目以上

定員に達し次第、締め切りとさせて頂きますのでご了承ください。 たくさんの方とおいしい時間を過ごせる事を心よりお待ち申し上げております。

2016年2月7日日曜日

参鶏湯

私にとってスープストックが、外出時の1人ごはんによく利用するお店となって、早10年以上が経つでしょうか。昔からの定番商品に「東京ボルシチ」「オマール海老のビスク」などがありますが、「参鶏湯」もそう。

その時々で巡り会えるスープが違うので、あまりバッタリお会いすることはありません。年に何回か、私が無性に「今日は参鶏湯!」という日に、メニューにそれがあると、初恋の人に会えたような気分でキュンとなります。

まさに今日がその日でした。夜中に降った雪で、いつもより寒さを感じた一日、滋養強壮がついて胃に優しくおさまるスープストックならではの参鶏湯。今日のは「栗と十六穀の参鶏湯」と言って、いつもの「東京参鶏湯」よりパワーアップしそうな一品。

寒い日に汁物は必須ですが、胃腸を休めたい時は別として、脂の少ない良質なたんぱく質や穀物が少し入っていた方が、体が温まります。にんにく・ねぎ・生姜などが入っていればなおよし。

野菜だけのスープや、例えばミネストローネのような夏のお野菜を使ったトマトベースのスープ、乳製品がたっぷり入っているポタージュなどは、一時的には温かくなりますが、持続的な温熱効果は期待できないので冬は気をつけてくださいね。

2016年2月5日金曜日

巣づくり本能

妊娠した女性が出産までの間、こまめに掃除をしたり、身の回りを整理しはじめたりすると聞いたことがあります。私たちのDNAに埋め込まれた「巣づくり本能」だそうです。

私の場合ただの引越しですが、それでも早く身の回りを整えたいと、気持ちが急く自分に驚いています。ゆっくり、少しずつ整えればよいのに、雑然とした状況では落ち着かないのです。

衣食住の3つがバランスをもって共存することで、心も体が整うもの。半年間、制限のある生活をして痛感しました。その分、早く住まいを整え、落ち着きたいという願望が半端ないのかもしれません。

急ぐ気持ちを抑えつつ、仕事と家事の合間を縫って体を壊さぬよう巣づくりをがんばります!

2016年2月3日水曜日

ロングセラーのわけ

スノーボーダーの妹は、冬になると休日は嬉しそうに冬山へ。先日、帰り道に横川で「おぎのやの釜めし」を買ってきてくれました。妹のおかげで、毎年一度は味わせてもらっております。

いつもと変わらぬ味。私が子供のころから変わらぬスタイル。流行り廃りの波が激しい時代、それって一番難しいことなのではないでしょうか。

市販のお弁当は、味が濃くて飽きたり、添加物の多さで不自然な味を感じることがあります。そんな中、おぎのやは添加物は最低限のような気がしますし、全体の味のバランスももすばらしい。

しっかり味の鶏肉と出汁のきいたご飯をほおばり、甘酸っぱい杏を少しパクッ。うずらの卵と栗はシンプルに素材の味。たけのこや椎茸はしょっぱ過ぎず、良く煮含めてあります。

プラスチックの入れ物にはお新香が詰めてあるのですが、わさび漬けが入っているところに地方色を感じ、心憎い演出だわ・・・と細部にまで感心してしまいます。

これからも変わらぬ味を守り続けてください。ごちそうさまでした。

2016年2月1日月曜日

勝負終了!

12月、1月と連続して行ってきた「大根一本勝負!」クラスが先日終了いたしました。ご参加くださった皆様、寒い中ありがとうございました。

瓶漬けにした「黒田漬け(薄ら甘酢漬け)」は、驚くほど少ない調味料でしっかり美味しい浅漬けができます。それは瓶の使い方にポイントがあるのですが、美しいミルュフィーユ状に皆さま一生懸命詰めておりました。

定番の「はりはり漬け」も、気軽な半干し大根を使用することで、老若男女問わず美味しくいただけます。こちらも調味料は最低限で漬けられ、経済的。

まかない料理の大根マーボーと卯の花汁で温まっていただき、勝負終了。2月は外向けのお仕事が多いのでお休みを頂き、3月恒例の甘酒づくりを楽しめる「麹」のクラスを開催いたします。近日、ブログやHPアップいたします。

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