2014年5月11日日曜日

まぜめし

「まぜめし」、昔はこの呼び名が嫌いでした。なんだか田舎臭く、きれいな響きに聞こえなかったのです。五目ごはん、たけのこごはん、豆ごはん・・・味の付いたごはんのことを、いつも祖父が総称してこう呼んでいました。

先日、祖父の命日に一番好みの五目「まぜめし」をこしらえました。その日の朝、仏壇に手を合わせていたら何となく「まぜめし」という言葉が浮かんだのです。

五目ごはんは、具沢山にすれば美味しくできるという訳でもなく、節度をもって野菜を一定量にとどめるのがポイント。今回は、にんじん・ごぼう・たけのこ・切り昆布・干ししいたけ・油揚げを入れ、祖父が好む、少し甘めの味付け。

自分で言うのもなんですが、十八番の五目ごはんは、今では「まぜめし」という言葉が一番しっくりくるような風情。喜んでくれたかな。

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